14年前の大工会議でのこと、
入社して間もない僕は
緊張して会議に出席した。
棟梁が一同にあつまるこの会で
一人だけ、異様なオーラを
放っている棟梁がいた・・・。
怖そうな人に見えたのだ。
あれから14年・・・・
去年の協力業者会の旅行で
カラオケでジャニーズを歌う彼の姿があった。
僕と一緒に胡散臭い
水晶玉を買って
本当に賭け事に勝てると
信じる姿があった。
僕の自宅の工事では
リビングから小屋裏への
化粧階段を見事に
納めてくれた(ぶつぶつ文句を言いながら)。
室井大工さんの登場です。
ちなみに室井さんの屋号は
「室井工務店」ではなく
「工務店・室井」である。
理由は本人もわからないという(そんなわけ無いと思うが)。
お父さんも大工さんで
ものすごく気品溢れる大工さんだった。
室井さん親子には
多くの事を教わった。
僕が監督として
初めて室井さんと
仕事をした現場は
設計事務所の
仕事だったが
そこの先生が最後に
「この大工さんは、本当に凄かった。脱帽だ」
と言ったことがある。
この川口モデルハウスの
棟梁でもある。
今では、
将来有望な
若い衆がいる。
孝太君。23才。大工経験5年。
あの室井さんが
相当彼の事が
かわいいらしく、
色々、気を使いながら
育てている姿は、
14年前からは想像できない。
ほとんどギャグである。
しかし・・・、
今日、久しぶりに現場で会った
その後姿は
14年前を思い出させる
鋭いものだった。
安心した。
やっぱり室井さんだ。
この前、物井さんと一緒に
新築祝いをかねて
ご招待をさせてもらった。
「孝太も呼んでいいか?」
「もちろんだよ」
そのとき室井さんは
着てきたジャンパーを
忘れて帰ってしまった。
女房が
「室井さんに返さなきゃ」
と言ったが、まだ僕の家にある。
室井さん、
ジャンパー返して欲しかったら
また家に飲みに来てね。
大切に保管してあるから・・・。

↑室井さん(撮影の為一瞬だけヘルメットをぬいでもらいました)

↑孝太くん
超長期住宅先導的モデル事業 200年住宅 ソーラーサーキットの家
+ 高砂建設 営業部 鈴木 +