ヒノキを使えば安心?
ヒノキならシロアリ駆除剤を使わなくて済むという話を聞いたことはありますか。
基準では、構造上主要な軸組の内、地盤から1m以下の部分は防腐、防蟻のための有効な措置が必要と書かれていますが、ヒノキは防腐、防蟻(ぼうぎ)性が認められて薬剤による処理を省略できることになっています。
でも、本当に大丈夫なのか・・・
床下に潜ってシロアリの発生している現場を見たことがあります。土台にヒノキを使って間柱にホワイトウッドを使っていたようでしたが土台は大丈夫でした。ヒノキをよけて間柱に伝わっていたのを覚えています。ヒノキは食べにくい材料であるのは分かったのですが、ほとんどの家は完成したら柱は壁で隠れてしまう。問題が発生した場合、壁の中がどうなっているかは、開けてみないとわからないというが現実。
この素朴な疑問、みなさんはどうお考えでしょうか。
細かいことは割愛しますが、シロアリは食べ物である木材があり、湿気のある環境で発生します。このジメジメした梅雨時期、シロアリは活発に動きだします。
防蟻処理を行うのは食べられるのを防ぐわけですが、その効き目は限りがあります。ホウ素系の薬剤など10年と長いものもありますが、シロアリ協会で定める保障は5年としています。効果がなくなる頃に防蟻処理を改めて行うとしても、見える土台のみで壁の中は手が出せない。念のためにと家の周囲に薬剤を塗布して予防に努めるのがいいところ。
数十年前に比べてれば最近の家は断熱性能も良くなり壁体内結露は起きにくくなりったと言われていますが、密閉され湿気が逃げにくい壁の中なのに、定期的に覗いて検証するわけでないので何とも言えないが現実。完全とか、絶対とかないので、そうならない、なりにくい環境を整えてあげることが必要なのではないでしょうか。
高砂建設が土台、柱、間柱、筋交いまでヒノキを使うのは、大切な構造の部分を守ることはもちろん薬を使いたくないから。先々のメンテナンスコストを抑えることにもつなっています。
ソーラーサーキットは通気があることで壁体内の湿気が逃げやすくなっているので、構造にもやさしく、シロアリが寄りにくい環境にも結びついています。
家の耐久性や維持管理、どうお考えになりますか。
高砂建設 川口支店 中山